アマゾンの米eコマース売上、2位以降を大きく引き離す

 eマーケターが予測する、今年の米国eコマース市場売上ランキングは1位から、「アマゾン」「イーベイ」「ウォルマート」「アップル」「ホーム・デポ」の順。前述したとおり、アマゾンのシェアは48.0%。これに対し、イーベイは7.2%、ウォルマートは4.0%と、いずれも1桁台。小売り世界最大手のウォルマートであっても、eコマースではアマゾンの足下にも及ばないという状況のようだ。

 こうした中、アマゾンに対抗するのではなく、アマゾンと手を組んで、売上増を目指す中小の小売業者が増えているというわけだ。

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成長の原動力は「Prime」も会員数の伸びは減速

 eマーケターによると、アマゾンの最大の強みは、有料会員プログラム「Prime」。Primeは、アマゾンの米国事業成長の原動力で、来年には、米全世帯の半数以上がメンバーになると、同社は見ている。

 ただ、ここ最近、会員数の伸びは低下傾向にある。米JPモルガンが5月にまとめた推計によると、今年の米国における会員数は5850万人で、その前年比伸び率は19%。この数値は4年前、50%だったが、その後右肩下がりで推移している。

 アマゾンは現在、世界17カ国でPrimeを展開している。全世界の推計会員数は1億1800万人で、米国外では5950万人。米国外の伸びは30%と依然高い水準。しかし、こちらも数年前に比べ減速傾向にある。