音声ショッピング、次なる小売り革命は「スタートレック」のよう

アマゾンの人工知能「アレクサ」が搭載されたスマートスピーカー(撮影日不明、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Amazon.com, Inc〔AFPBB News

 シンガポールに本部を置く市場調査会社カナリスが、このほどまとめた最新レポートによると、今年(2018年)7~9月におけるAIスピーカー(スマートスピーカー)の世界出荷台数は1970万台で、1年前から137%増(約2.4倍)となった。

中国、AIスピーカーで世界第2位の市場に

 この市場は引き続き高い伸び率で成長している。このペースで推移すれば今年の年間出荷台数は、7500万台に到達する見通しという。

 カナリスの先のレポートによると、AIスピーカーの利用台数は昨年時点で、米国、英国、ドイツ、中国の順で多かった。しかし、その後、中国で急速に普及が進んだ。これにより、同国の出荷台数は米国に次ぐ規模になった。

(参考・関連記事)「スマートスピーカー、今年の世界利用台数は1億台に

 7~9月の国別出荷台数は、米国が830万台。これに中国が、580万台で次いだ。このあと、英国が100万台の出荷台数で、韓国を抜いて3位に浮上した。

 米国の出荷台数は前年同期から30%増えた。一方、中国は約100倍に拡大した。

アリババ200倍以上、シャオミ300倍以上

 こうした中国市場の拡大に伴い、同国大手メーカーの出荷台数も急増している。7~9月のメーカー別出荷台数は、1位から、米アマゾン・ドットコム、米グーグル、中国アリババ・グループ(阿里巴巴集団)、中国シャオミ(小米科技)の順だった。