大規模な反政府デモが続いているエジプトでは、1月27日からインターネットと携帯電話のサービスがほぼ全面的に遮断されているが、そうした中、米グーグルがインターネットを利用することなくミニブログの「ツイッター(Twitter)」に投稿できるサービスを始めたと発表した。
グーグルとツイッター、グーグルが今年買収したばかりの音声メッセージ会社、セイナウ(SayNow)が協力した。
「スピーク・トゥ・ツイート(Speak To Tweet)」と呼ぶサービスで、用意されている国際電話番号に電話をかけて音声メッセージを残すと、それがツイッターに自動投稿される。音声はネットのほか、電話をかけて聞くこともできる。
電話番号は現在のところ、米国の「1-650-419-4196」、イタリアの「39-06-6220-7294」、バーレーンの「973-1619-9855」の3つを用意している。
エジプトからかけた場合は国際通話料金がかかってしまうが、グーグルは同国内の番号も準備しているようだ。
国外からも高い関心、フォロワーは9000人
同国ではインターネットに加え、携帯電話のサービスも遮断されたと報道されていたが、2月1日の時点では一部通信事業者の通話サービスだけは使える模様。また固定電話もつながっている。
ネットは遮断されたもののこうした手段を用いてエジプトの人々は市民運動を広げていると米ニューヨーク・タイムズは伝えている。
またこのスピーク・トゥ・ツイートは、国外からも高い関心が寄せられているようで、2月2日時点では約9000人のフォロワー(投稿を追跡するユーザー)がついている。
グーグルの中東・北米担当者とセイナウの創業者は公式ブログに共同声明を出し、次のように述べている。