先日、1年ぶりに、普段生活している上海から福岡の実家に帰省した。
日本に帰った際に最も楽しみなのは、コンビニで買い物をすること。品揃えは豊富だし、毎年新しい商品を発見できる。そして何を買ってもおいしい。
日本はコンビニもスーパーも、ファストフードもファミレスも、とにかくどこに行っても店員がやさしい。たとえ笑顔がなかったとしても、しっかりマニュアル通りに接客してくれるため、よほどのことがなければ、こちらが不快になることはない。「ああ、日本は最高だ!」と思ってしまう。
日本のサービスの良さは、もちろん中国でも有名だ。
日本を旅行したことのある中国人の友人らも、日本のサービスを絶賛する。中国ではサービスに期待せずに生活しているため、ちょっとした心遣いに感動できるということもあるだろう。
それはまさに筆者も同様である。
中国での生活が長くなってくると、店員に期待しないくせがついてくる。期待すると失望するため、一種の防衛反応のようなものとなっている。それが日本では、期待以上のサービスに遭遇することもある。
今回の帰省中にこんなことがあった。
福岡市内を散策中にぎっくり腰になってしまい、このままでは立てなくなると思ったため、近くにあるドラッグストアに助けを求めた。
すると腰痛などに詳しい店員が出てきて、腰用サポーターを紹介してくれたので、藁にもすがる思いで購入した。店員は当然のようにサポーターを腰に付けてくれ、試供品の痛み止めの錠剤をその場で飲ませてくれたうえ、湿布薬まで持たせてくれた。