米国の市場調査会社ガートナーによると、今年(2018年)1~3月期の、世界スマートフォン販売台数(小売りベース)は、3億8350万台となり、1年前から1.3%増加した。
高価格帯モデルは依然、低迷
同社は先のレポートで、昨年10~12月期のスマートフォン販売台数が1年前から5.6%減少し、同四半期の販売台数では、初めて前年実績を下回ったと報告していた。
(参考・関連記事)「技術革新は頭打ちか? スマホの販売台数が初めて前年割れ」
1~3月期は、伸びがわずかながらも、市場は回復した。ただし、高価格帯の端末に対する需要は依然、低迷している。1~3月期に伸びたのは、価格が150ドル以下の低・中価格帯端末だったという。
ガートナーは、中国(グレーターチャイナ)の携帯電話市場が引き続き低調で、世界主要メーカーの成長可能性が制限されたとも指摘している。
サムスン、中国メーカーとの競争激化
1~3月期の販売台数をメーカー別に見ると、最も多かったのは韓国サムスン電子で、その台数は7856万台。
これに米アップルの5406万台が次ぎ、そのあと、中国ファーウェイ(華為技術)の4043万台、中国シャオミ(小米科技)の2850万台、中国オッポ(広東欧珀移動通信)の2817万台と続いた。
このうち首位サムスンの販売台数は、1年前から0.3%減少。同社は、旗艦モデルの「Galaxy S9」シリーズを発売したほか、「Galaxy Note 8」の販売も好調だった。