もちろん、昼食で唐揚げや牛丼などをがっつり食べて、仕事の英気を養いたい方もいるだろう。そういう場合は、夕食時に次のことを意識してみるといいのだという。
・色の濃い野菜(にんじん、トマト、ほうれん草、ブロッコリー など)、色の薄い野菜(きゅうり、キャベツ、レタス など)の違いを意識して摂る
・低カロリーで栄養豊富な、海藻類、きのこ類を摂る
・動物性たんぱく質(肉、魚、卵など)・植物性たんぱく質(大豆製品など)を両方摂るように心がける
・夕食では、白米の量を軽めにする

味付けが偏らないようにさまざまな種類を食べることが、栄養バランス面でも、ゆっくりとよく噛んで食べる上でも大事なのだそうだ。
トリプルリスクのケアを行う食事の基本方針
3食を品数多く食べつつ、全体の量は軽めにする。この考え方は、ただ糖質制限をすればいいなどと、カロリー計算だけで食事を考えていた方には盲点だっただろう。
ほかにも、トリプルリスクを防ぐために、塩分、糖分、脂肪分をバランスよく減らせることが理想。しかしそれが難しい場合は、次の点から気をつけてみるのはいかがだろうか。
●塩分
「たとえば塩分の摂取量が多い方や、塩味の付いた焼き魚に醤油をたっぷりかけてしまう方は、お酢の酸味や香辛料の辛味、またはすりゴマをかけるなどして、しょっぱい味以外を組み合わせ、風味を増して食事を楽しめるようにしましょう」
●糖分
「白米は脳などのエネルギー源なので食べたほうがいいのですが、大抵の外食で出される丼ぶり1杯分は、成人男性では食べ過ぎです。残す勇気を持ちましょう」
●脂肪分
「揚げ物を週1回に減らすなど工夫をしましょう。自炊する方は、テフロン加工のフライパンなら油を足さなくても調理ができます。脂肪分をしっかり落とした焦がし風味の調理がオススメです」
とはいえ、明日から意識を変えよう、と思っても長続きせずに3日坊主になりがちなのが世の常だ。最初から全てを改革するのは難しい。そこで、己の傾向を知る必要がある。