米アップルは1月6日、同社製パソコン「マック(Mac)」のアプリケーション配信/販売サービス「マック・アップストア(Mac App Store)」を開始した。同社が昨年10月に発表して以来、具体的にどのような使い勝手なのか様々に噂されていたが、実際に試してみると利便性が高いことが分かる。
購入手続きとインストールを一元化
サービスは専用アプリケーションを立ち上げて利用する。「ビジネス」や「教育」「ライフスタイル」といった20ほどのカテゴリーの中から好みのものを探してダウンロードのボタンをクリックするとダウンロードが始まり、アプリケーションのフォルダーにインストールされる。
最新版が登場すれば逐一その旨を知らせてくれ、その際は個別でもまとめて一度にでもアップデートできる。サービスは同社のデジタル音楽やコンテンツの販売サービス「アイチューンズストア(iTunes Store)」のアカウントに紐付けされており、購入したアプリの管理はアップルがやってくれる。これにより一度購入したものは何度でもダウンロードできる。これはパソコンを買い換えた時などに便利だ。
また流通コストがかからないため価格も安く設定されている。例えば「アパチャー3(Aperture 3)」というアップルの写真アプリケーションは、パッケージ版が199ドルなのに対し、アップストアでは79.99ドルで売られている。また、オフィススイートの「アイワーク(iWork)」はパッケージ版が79ドルだが、アップストアではその中の、ワープロ、表計算、プレゼンテーションが単体売りされており、価格もそれぞれ19.99ドルとリーズナブルだ。
マック・アップストアの使い勝手は、「アイフォーン(iPhone)」や「アイパッド(iPad)」などのモバイル端末とまったく同じと言ってよいだろう。音楽や映像コンテンツ、モバイルアプリを購入するのと同じ要領で購入からインストールまで一括してやってくれる。パッケージソフトを購入してきて、CD-ROMやDVDでインストールするという時代は終わったと感じさせられるサービスだ。