マット安川 今回の「ずばり勝負」は趣向を変えて、地方自治体の若手政治家にスポットを当てました。
神奈川県議会、横浜市議会、川崎市議会を舞台に活動する御三方で、民主・自民・みんなの党から1人ずつ参加。20代30代で政治の道へ進んだ若手の本音が満載で、いつもと違うフレッシュな内容に内外からご好評いただきました。
■三宅隆介/みやけ・りゅうすけ
民主党・川崎市会議員(39歳/現職・2期)
■くさま剛/くさま・つよし
自民党・横浜市都筑区第5支部長(28歳)
■楠梨恵子/くすのき・りえこ
みんなの党・神奈川県第4区支部 副幹事長兼女性局長(29歳)
地方も国会も議員数削減を
三宅 行政改革の点で、地方は国に比べてはるかに進んでいると思います。川崎市はこの10年ほどで職員数を約16%削減しました。一方で、議会改革は少し遅れている。
議員定数については、私は国も地方もできるだけ少ない方が有権者の利益になると考えています。定数が減るとものごとを決定する時間が早くなる。
民主党・川崎市会議員(38歳/現職・2期)
今の国会がいい例ですが、何百人もいると、ああでもないこうでもないと時間がかかるし、一人ひとりが無責任になってしまいます。
川崎市議会では現在、定数削減に取り組んでいます。民主党は前回の選挙で定数を7つ減らす公約をマニフェストで掲げました。ですからそのための条例案を提案しなければいけない。
しかし各会派の代表者が集って非公式な場で、7減は多すぎるのではないか、3減くらいがいいんじゃないかといったことを話し合っている。こういう談合体質が一番良くないんです。
結果的にどれだけ減らすにしても、いったんは民主党として条例案で提案し、市民に開かれた場で、なぜ7減なのか、または3減、5減なのかを議論すべきです。談合で2か3減らしたという話では、川崎市議会はこれから行政改革を一言たりとも言う資格はありません。