ノンフィクション作家。主な著書に『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(産経新聞出版)『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)『エリートの条件 世界の学校・教育最新事情』(学研)『中国人とは愛を語れない!』(並木書房)などがある。(撮影:前田せいめい、以下同)
マット安川 ノンフィクション作家で共著書『国防女子が行く』も話題の河添恵子さんをお迎えして、春節の爆買いや習体制下の軍拡、環境問題、経済状況など、中国の最新情勢について幅広くお聞きしました。
中国人観光客で売り上げ増えても利益は出ない?
河添 中国の人が日本に来ての「爆買い」が話題になりました。彼らは不動産や株で不労所得を稼いだ人たちですが、100万円もする高級時計をさかんに買っているんですよね。
中国政府は今、その種の高額商品を買うことを禁止しています。ワイロに使われるのを防ぐためですが、日本で買いまくっているんですから皮肉な状況です。
見過ごせないのは、外国人観光客に対する消費税免税措置です。消耗品もまとめ買いすれば8%オフになります。転売しないで自分で使うのが条件ということになっていますが、中国の人の消費動向からすると目的は転売かワイロなんです。
香港ではブランド品を買って中国で転売するのはやめてくれというデモも行われています。デパートの売り上げに貢献するという意味ではいいと思いますが、消費税免税は日本人に対する逆差別でしょう。