マット安川 ゲストに屈指の中国ウォッチャー・河添恵子さんを迎え、日本国内で進む中国資本による不動産取得の動向のほか、安倍政権の地球儀外交や中国内部の情勢など幅広くお伺いしました。
日本在住中国人には大使館とつながる工作員が多い
ノンフィクション作家。主な著書に『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(産経新聞出版)『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)『エリートの条件 世界の学校・教育最新事情』(学研)『中国人とは愛を語れない!』(並木書房)などがある。(撮影:前田せいめい、以下同)
河添 東京にも大阪にも、オーナーは中国人という水商売の店が増えています。それらの店のいくつかでは、中国の工作員がホステスとして働いているようです。テレビ局や新聞社の人をお客さんとして呼んで裏話を聞いたり、ハニートラップに引っ掛けたり。地元経営者の重鎮のような人を狙い撃ちするパターンもあります。
東京・銀座あたりにも、新橋寄りのエリアにはその手の店があります。客は部長クラスの偉い人たちが多いのですが、そういう人が中国人の若いホステスと深い関係になってしまうようなことが実際にあるんです。
これは確認していませんが、銀座のある店では人民解放軍の幹部クラスの娘がホステスをしているのだとか。彼女は日本語もフランス語も上手にしゃべるなど、知的水準が高いらしいんです。日本のトップクラスの様々な情報を集めて、何かの買収につなげるとか、いろいろなことに利用しているのでしょう。
日本に住んでいる中国の人たちは、基本的に中国の大使館、領事館とつながっています。中国共産党は嫌い、中国の政府は嫌いと言う人もいますが、それは表向きの顔です。裏では政府からお金をもらって様々な仕事をしています。すべてが工作員とは言いたくありませんが、とにかくいろいろなところにいるということです。
過疎地に中国人が押し寄せて中国人村をつくる怖れ
東京・池袋など、中国の方がたくさん住んでいる場所が各地にあります。どういう縁でやって来るのかと思ってしまいますが、養子縁組したり、いとこだとウソをついたり、中国から日本に人を連れてくる方法はいろいろあるんです。
例えばまず日本語学校で学ばせる形にして日本に住まわせて、そのまま働かせる。アングラなやり方になると、日本人と偽装結婚するケースもあります。