マット安川 今回は衆議院議員・平沢勝栄さんに「日本のインテリジェンス」についてお話を伺いました。政府の体制や対中国外交について熱く語っていただきました。
中国は「100枚も1000枚もある」証拠の地図を公表せよ
平沢 自民党の谷垣(禎一)さんと公明党の井上(義久)さんの両幹事長が訪中しました。まずは政党間で交流しようというのは悪いことではありませんが、このとき戦後70年の談話について、気をつけてくださいよと向こうから釘を刺されたようです。
谷垣さんは、心配されるような談話は出ませんと返したらしいですけど、これは難しい問題です。
中韓としては、日本は植民地支配と侵略をした、それによって多大な苦痛と損害を与えた、心からのお詫びと反省をする・・・この3つを織り込めと言いたいのでしょう。しかし、そのへんの書きぶりは難しいと思います。
日本としては戦後70年の歩みもあるし、これから国際社会で果たす役割ということもある。そういうことも書き込まないといけません。
植民地支配と侵略について触れないわけにはいかないし、それも大事でしょうけど、50年談話でも60年談話でも触れているわけですから。いつまでもそんなこと言っててもしょうがないんで、さらっと触れて、あとはできるだけ未来志向でやるべきだと思います。しかし、彼らは何を言っても文句を言ってきますから。
先日、原田(義昭)議員が中国が昔出した地図を見つけました。尖閣諸島が日本の領土と書いてあるやつですが、その報告を聞いた中国がさっそくクレームをつけてきた。
報道官が、自分たちは中国の領土と書いてある地図を100枚も1000枚も持っている、そんなのが見つかったからってどってことない、そう言うんですね。
この場を借りて中国の程(永華)大使に言いたいことがあります。今度会ったときにも言いますけど、報道官が本当にそういうことを言ったのならその地図を見せてくれ、と。
見せられないということなら、中国は嘘をついたことになります。一般人ではない正式な報道官が言ったことですからね。
仮に出してきたら、それが本当に昔からあるものなのか後から作ったものなのか鑑定すればいい。科学的に調べたら、中国が言っていることが正しいかどうか分かります。
そんなことはないと思いますが、中国が正しかったらもう尖閣は日本領だとは言いません。こういうことをやらないと、この問題はいつまでも平行線を辿るだけです。いい機会だと思います。