グーグル、価格比較サービスを「分離」 EUの巨額罰金を回避へ

グーグルのロゴ(2016年12月28日撮影、資料写真)。(c)AFP/LOIC VENANCE〔AFPBB News

 米グーグルの持株会社、アルファベットにはその傘下に、主力グーグル事業以外のさまざまな事業がある。そのうちの1つに、スマートシティなどの都市開発について研究する「サイドウォーク・ラブズ」があるが、この事業がこのほど、カナダの最大都市トロントと提携した。

カナダの大規模再開発プロジェクト

 これにより、トロント市ダウンタウン地区の南東にある、オンタリオ湖に臨む地域に、ITなどの最先端技術を活用した街をつくる。

 トロント市が開発を計画しているのは、ポートランズと呼ばれる地区で、その敷地面積は800エーカー(約3.2平方キロメートル)。まず、その一部であるキーサイドと呼ばれる12エーカー(4万9000平方メートル、東京ドーム1個分)の地区から開発を始める(サイドウォークトロントのウェブサイト)。

 アルファベットの子会社であるサイドウォーク・ラブズは、初期段階の計画や実験プロジェクトの費用として、5000万ドル(約56億円)を拠出する計画だ(PDF資料)。

 このプロジェクトは相当大掛かりなもののようで、計画の発表イベント会場には、カナダのジャスティン・トルドー首相、アルファベットのエリック・シュミット会長をはじめ、オンタリオ州首相、トロント市長、サイドウォーク・ラブズの最高経営責任者(CEO)なども出席した。

サイドウォーク・ラブズとは

 グーグルは、2015年10月に、アルファベットを親会社とする組織再編を行ったが、サイドウォーク・ラブズはその5カ月前に発足した事業だ。