米ガートナーがこのほど公表した、世界の電子機器市場に関するリポートによると、パソコン、タブレット端末、携帯電話を合わせた今年(2017年)の出荷台数は、23億2600万台となり、昨年実績から0.3%減少する見通し。
このうち、パソコンの出荷台数は若干落ち込むものの、携帯電話はわずかながら増加する。これにより、今年のこれら電子機器の出荷台数は、ここ数年間なかった安定状態に入り、来年は1.6%増のプラス成長に転換すると、同社は予測している。
スマホの出荷台数は5%増
これら電子機器の出荷台数を種類別に見ると、携帯電話は19億400万台となる見通しで、そのうちスマートフォンがほぼ16億台を占めるという。低価格の従来型携帯電話からスマートフォンへの買い替えが引き続き進んでおり、スマートフォンの出荷台数は今年、5%伸びるとガートナーは見ている。
その一方で、スマートフォン市場では利用者の買い替え周期が長期化する傾向にあり、この市場は従来とは異なる、目新しいモデルへの依存度が高まっていると同社は指摘している。