前回お約束した通り、今回はウィキリークスが暴露しつつある米国務省公電25万通のうち中国関連公電の「正しい読み方」についてご説明しよう。

どこで見られるのか

「バーブラ効果」でウィキリークス増殖、専門家

国際刑事警察機構ウェブサイトの「指名手配」ページに掲載されたジュリアン・アサンジ氏。ミラーサイトが次々登場することは「バーバラ・ストライサンド効果」と呼ばれる〔AFPBB News

 実は「wikileaks.org」というサイトはもはや存在しない。アマゾン・ドット・コムがサーバーホスティングを停止したからだろうか。現在筆者がアクセスしているのはスイスドメインのサイトである。

 同サイトもいずれ閉鎖されるかもしれない。これに備えてか、ウィキリークスは既に1000カ所以上ものミラーサイトを確保している。

 ホームページの右上のMirrorsをクリックするとそのリストがある。こいつは相当手強い連中のようだ。

 同ホームページにある「Cablegate: 250,000 US Embassy Diplomatic Cable」をクリックすると、目指す「米国大使館秘密公電」のページに辿り着ける。12月8日夜現在で1095件が「公開」された、とある。

 ただし、これだけでは公電は見られない。中国関連については、このページの左側にある「Browse by tag」のアルファベット「C」をクリックし、更に「CH」をクリックするとようやく中国関連公電の一覧表が出てくる。

 「CH」とは「中国本土関連公電」に付けられたタグであり、これ以外にも発電元の大使館別、発電された年月日別、「公開」された日付別、秘密区分別で公電検索が可能になっている。実によくできたシステムではないか。

 ちなみに、このタグについてウィキリークスは詳しく説明していないが、ご丁寧にもネット上には国務省公電で使われるタグ集まで掲載されている。まあ、世の中には暇な人がいるものだと感心してしまう。

国務省公電のスタイル

 それでは具体的に電文を見ていこう。以下は2009年に在北京米国大使が国務長官に送った公電2112(原文)の冒頭部分である。