中国の華為技術、米NSAの「スパイ活動」を非難

中国広東省・深センにある通信機器大手、ファーウェイ(華為技術)の社屋。2012年、米下院情報委員会は安全保障のリスクだとしてファーウェイの通信機器を政府調達から外すよう勧告した。(c)AFP/AARON TAM〔AFPBB News

 国際的な存在感を増す中国企業。『中国経営者列伝』の著者であるジャーナリスト、翻訳家の高口康太氏と、シャープを買収したホンハイCEOの評伝『野心 郭台銘伝』を著した筆者(安田)が、その実態について語り合った。前編(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50072)では、合法スレスレの「エッジボール(擦辺球)」を投げる中国式経営の成功例の話になったが、うまい話ばかりではなく・・・。

「魏西則事件」でバイドゥが批判の的に

安田 合法スレスレの経営判断は中国企業のお家芸ですし、成長の原動力でもあります。もっとも、そんなエッジボールの経営判断は失敗すると悲惨なことになる。そんな例を教えてください。

高口 本書では紹介しなかった人ですが、現在、風当たりが強いのはバイドゥの李彦宏(ロビン・リー)です。中国のIT業界三大巨頭を示す「BAT」(バイドゥ、アリババ、テンセント)という言葉がありますが、最近はバイドゥが転落してアリババとテンセントの2強構造に変化しつつあります。