世界経済「ドミノ倒し」の開始地点である米国経済の悪化が止まらない。22日に発表された一連の米景気指標では、市場予想を下回るものが相次いだ。
米12月の住宅着工戸数は年率55.0万戸(前月比▲15.5%)。6カ月連続で減少し、過去最低を更新した。うち一戸建てが前月比▲13.5%、集合住宅が同▲20.4%で、ともに弱い。先行指標である建築許可件数は年率54.9万件(前月比▲10.7%)で、こちらも過去最低を更新した。
中古住宅の販売在庫が11月時点で月間販売戸数の11.2カ月分に積み上がっており、需給バランスの改善が見られていないことから、鉱工業生産で言えば在庫調整のための減産に該当する住宅着工の減少が、急ピッチで継続している。