米アップルが今年7~9月に「iPhone」を販売したことで得た営業利益は、同じ期間の業界全体の営業利益合計額の91%を占めた。このほど、こうした調査結果を米国の市場調査会社、ストラテジー・アナリティクスが公表した。
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アップルの利益は業界断トツ
この91%という利益シェアは過去最大。アップルの利益は業界断トツで、他社の利益はアップルに遠く及ばないという。
ストラテジー・アナリティクスによると、iPhoneの9月末までの3カ月における営業利益は約85億ドル(約9596億円)だった。これに対し、スマートフォン業界全体の合計営業利益は約94億ドル(約1兆612億円)だった。
上位4社に入ったアップル以外のメーカーは、ファーウェイ(華為技術)、ビーボ(維沃移動通信、vivo Mobile Communication)、オウポ(広東欧珀移動通信、OPPO Mobile Telecommunications)で、これらはいずれも中国のスマートフォンメーカー。
7~9月における営業利益は、各社いずれも約2億ドル(約227億円)で、アップルのそれを大きく下回る。また各社の利益シェアはそれぞれ2.4%、2.2%、2.2%だった。
ストラテジー・アナリティクスのディレクター、リンダ・スゥイー氏によると、「アップルはiPhoneの価格を最大限に高めながら、製造コストを最小限に抑えており、これは極めて優れた能力」という。
そしてiPhoneは今後もこうしたモンスター級の利益を生み出せるだろうと、同氏は予測している。