米国の市場調査会社IDCが公表した最新のリポートによると、インドでは、今年7~9月期に3230万台のスマートフォンが出荷された。これは四半期の出荷台数として過去最大で、初めて3000万台の大台を突破したという。
オンライン販売が伸びる
この7~9月期の出荷台数は1年前に比べ11%増加し、前の四半期(今年4~6月)からは7.5%増加した。
IDCによると、インドでは毎年7~9月にスマートフォンの出荷台数が伸びる傾向にある。これは祭事シーズンを前に小売業者が販売を強化することのほか、10月に来る中国の大型連休に備え、同国からの輸入を早めるからだという。
今年はこれに加え、オンラインによる販売が伸びたとIDCは報告している。7~9月におけるスマートフォンのオンライン販売台数は、前の四半期から35%増加し、全スマートフォン販売台数に占める比率は31.6%に拡大した。
そして7~9月に最もオンライン販売を伸ばしたメーカーは中国レノボ・グループ(聯想集団)で、これに中国シャオミ(小米科技)が次いだという。
サムスンが首位を維持
インドにおける7~9月の出荷台数シェアをメーカー別に見ると、韓国サムスン電子が23.0%で首位を維持した。
これにレノボ(買収したモトローラを含む)が9.6%のシェアで次ぎ、このあと、印マイクロマックス ・インフォマティクス(7.5%)、シャオミ(7.4%)、印リライアンス・インダストリーズ傘下、リライアンス・ジオ・インフォコム(7.0%)と続いた。
首位のサムスンは旗艦モデル「Galaxy Note7」のリコール問題があったものの、オンライン販売とオフライン販売の両チャンネルで複数の新モデルを市場投入したことなどが奏功し、好調だった。