米メディアの報道によると、米アップルは今夏、ひそかに音楽ストリーミングサービスを手がける新興企業から人材や技術を取得していたという。
ソフトウエアエンジニアら、アップルに移籍
その企業は「オムニフォン(Omnifone)」という名称で、英国ロンドンに拠点を置いていたが、今年5月に破産法の適用を申請。その後、同社事業の売却先がアップルになるとの観測が流れたが、まもなくしてこれは単なる噂と言われ、その後報じられなくなった。
ところが米テッククランチや米9to5Macなどの最新情報によると、その噂は一部正しかったという。
オムニフォンに在籍していた約16人のソフトウエアエンジニアらは、現在それぞれ自身のLinkedInプロフィールに、アップルでエンジニアなどを務めていると記している。
また情報筋によると、アップルはこうした人材獲得に伴いオムニフォンからいくつかの技術を譲り受けている。
オムニフォンはデジタルメディアの識別やストリーミング、ダウンロード技術に関する50以上の特許を持っていたが、そのうちのいくつかは、アップルのサービスである「Apple Music」と「iTunes」に使われることになったという。
こうしたことから、アップルは今後もこれらの資産をApple Music関連のサービスに生かす考えではないかとテッククランチの記事は伝えている。