米メディアの報道によると、米アマゾン・ドットコムは「Amazon Prime」プログラムに新たな特典を追加するため、人材を募集しているという。
その特典とは、家事代行サービス。同社がこのほど掲載した求人情報によると、同社は本社のある米ワシントン州シアトルで「ホームアシスタント」を募集している。
家事から解放されるサービス
その職務はアマゾンの顧客宅の家事を手助けすること。顧客宅に訪問し、部屋の片付けをしたり、洗濯をしたり、食料品や日用品を補充したりするのだという。
求人欄には対象となる顧客について「アマゾンのお客様」と書かれている。
しかしこの話題を最初に伝えた米シアトル・タイムズによると、当初は、職務の目的について、「Amazon Prime会員に時間節約のお手伝いを提供すること」「Primeの会員が帰宅時に、家事から解放されている状況を提供すること」などと書かれていた。
また求人欄には、好ましい人材の条件として「社交的で細部に気を配ることができる人」「接客またはサービス業で5年以上の経験を持つ人(コンシェルジュ、バリスタなど)」という記述もある。
会員数の伸び鈍化に対処
こうしたことから、米メディアは、アマゾンはPrimeに新たな特典を追加することで、会員拡大を狙っているのではないかと伝えている。
同社が米国で年額99ドルで提供しているPrimeには、日本と同様に、都度の送料がかからない急ぎ便配達や、映画/TV番組、音楽のストリーミング配信サービス、電子書籍のレンタルサービスなどの特典がある。
米国では最近、米アップルなどに対抗し、数千万曲の楽曲が聴き放題になる音楽ストリーミングサービス「Amazon Music Unlimited」を開始し、同社はこれをPrime会員に割安料金で提供している。