Former French Economy Minister and candidate for the left-wing primary ahead of the 2017 presidential election Arnaud Montebourg addresses the summer conference of the French dissident Socialists MPs known as "Les Frondeurs" (The Insubordinates) on September 11, 2016 in La Rochelle, southwestern France. (c)AFP/XAVIER LEOTY

 「上司から評価されたい」

 これはいつの時代も組織の中で働く者であれば、少なからず抱く欲求である。あなたが評価されたいと思っている上司、その上司もまた上司から評価されたいと思っている。

 そのため、上司から評価されたければ、上司がその上の上司から評価されるよう貢献すればいい。そのためにはまず上司が会社から求められている役割と責任を理解する必要がある。

 そして、上司がその役割と責任を全うできるように部下として貢献するためにはどうすればよいかという視点を持ちながら、与えられた個々の仕事をする。

 上司が部長であれば、部がどうなれば上司は高く評価されるのか。営業部であれば部全体の売り上げを最大化することは部長の評価につながることであろう。

上司が評価を受ける部下の働き方

 であるならば、部全体の売り上げを最大化するためにはどうすればいいのか。自分の売り上げを部の売り上げの一部と捉え、自分の売り上げを最大化することを目的とするのではなく、部全体の売り上げを最大化することを目的とする。

 その目的のためには自分はどういう動き方をすればいいのかを考える。例えばそういった発想で、上司がその上の上司から評価されるために部下としてできる貢献を考える。

 ビジネスはお客様の立場に立って、お客様のニーズを考え、そのニーズを満たすためのお役立ちをすることで対価を得ることである。それは社内の人間関係についても同じである。

 相手の立場に立って、相手のニーズを満たすお役立ちができれば、相手からの評価は上がる。上司からの評価を上げたければ、上司の立場に立って、上司のニーズを考えることは基本中の基本であるが、それができている部下は果たしてどれだけいるだろうか。

 与えられた仕事をするというミクロの視点だけを持って仕事をする人間。

 上司の役割と責任を理解し、それを上司が全うできるようにするためにはどうすればいいかということも考えながら与えられた仕事をする人間。