中国人の日本旅行への関心は、まだまだ終わるところを知らないようです。(写真はイメージ)

 ここまで6回にわたって、李さん一家の日本旅行についてご紹介してきました。過去の連載は、こちらからご覧ください。

【第1回】3世代でGO!中国人の日本旅行はこうして大所帯に(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46515
【第2回】「心斎橋は魔界だ!」中国人が最も用心する理由とは(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46689
【第3回】ここに来て伊勢丹ですか!中国人家族が京都で紛糾(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46937
【第4回】顔面蒼白!中国人旅行者が旅館でピンチ(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47025
【第5回】ここでスーツケース全開?いざ関空で最後の戦いに(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47267
【第6回】日本から中国の我が家に帰宅、この寂しさは何だろう(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47267

旅行記の執筆で理解が深まる

 今回の連載の内容は、実際に李さんに書いてもらった文章をベースに、私が李さんと李さん家族からお話を伺い、それを翻訳、校正し、まとめて文章にしたものです。日本語の表現として自然になるような修正はしていますが、旅行記の内容自体は基本的に李さんが書いた通りです。

 李さん一家は、中国人らしく皆そろって話し好き。毎回原稿のラフが出来上がると、李さんのお宅にその原稿を持っていき、内容について最終調整をしました。

 そのたびに、「そこは違う」「このときはこう考えていた」「私は小勇にそんなに厳しくない」「こんなこと書いたら家の恥だ!」「お義父さんだけ聖人君子すぎる!」「孫ももうちょっと登場させてくれ」などといろいろ突っ込まれながら、何時間もかかって原稿の内容を固めることを繰り返しました。

 最初の頃は慣れない経験で緊張のせいか、なかなか本音も出てきませんでした。ですが、ここでも李さんがうまく家族をリードしていき、回を追うごとに「あなた、そんなこと考えてたの!?」と家族同士で驚いたり、夫婦喧嘩になったりするくらい、たくさんのネタが飛び出すようになりました。