奥さんの買い物熱や、言葉の壁に悩まされながらも、なんとか日本旅行を楽しんできた李さん(仮名)一家。これまでの4回にわたり、その波乱万丈な旅の様子をお伝えしてきました。
【第1回】3世代でGO!中国人の日本旅行はこうして大所帯に(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46515)
【第2回】「心斎橋は魔界だ!」中国人が最も用心する理由とは(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46689)
【第3回】ここに来て伊勢丹ですか!中国人家族が京都で紛糾(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46937)
【第4回】顔面蒼白!中国人旅行者が旅館でピンチ(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47025)
そんな長かった日本の旅行も、予定の旅程を終えて、いよいよ帰路へ。しかし、空港でも期待通りといいますか、やっぱりハプニングに見舞われるのでした・・・。それでは、李さんによる旅行記をどうぞ。
いよいよ空港へ
いよいよ今日は、日本旅行最後の日。眠い目をこすりながら、まだ熟睡中の息子を抱っこして大阪の関西国際空港に向かう。前日にしっかり調べておいたおかげで、空港までの道のりは予想以上にスムーズ。セキュリティーボックスにパスポートを置き忘れたが、旅館の人が出発直前にあわてて持ってきてくれたので事なきを得た。
そこまではよかったのだが、あまりにスムーズすぎて、飛行機の時間の5時間前に到着してしまった。5時間前だとチェックインもできないので、免税店でお買い物というわけにもいかない。関空の近くにもアウトレットモールがあるというのは友人から聞いていたが、免税店に行く前にアウトレットモールでウォーミングアップというのは恐ろしいので妻には黙っておく。
仕方がないので、チェックインが始まる時間が来るまで、空港の中で過ごすことにした。お義父さんと息子は展望台へ、お義母さんと妻はレストラン&ショップのフロアへ。私はというと、スーツケース4つの見張りということになってしまった。
荷物を預けるという方法もあるが、さすがに今回の日本旅行は疲れたので、一人でボーッとしたい。荷物を預けてしまうと、間違いなく妻たちの荷物持ちになってしまうので、荷物預け代金をケチるフリをして何とか見張り役を手に入れた。