日本人はあまり自分の強みを自分で言ったりしないので、これを読んだ人は私のことを傲慢というか「この人はイタい人なんじゃないか」というか、そんな印象を受けてしまうかもしれません。しかしそれだけに、人の強みに関して書いた文章を読む機会が少ないのではないかと思い、勇気を出して書いてみます。
自分の強みと弱み
サラリーマン時代は、「強みは何か」と聞かれたら、「論理的な思考力と営業力がうんぬん・・・」と通り一遍のことを答えていました。
もっと主張した方が有利になったのでしょうが、出世に対する関心が全くなかったこともあり、自分の強みや実績を自分でアピールするのは苦手でした。日本生命という大会社にいたので、社外の方には強みをわざわざ言わなくても、それなりに大事にしてくれましたし。
しかし、起業をしてからは、「苦手」なんて言っていられなくなりました。なにしろ強み、すなわち自分が選ばれる理由を真剣に考えないと、生きていけないのですから。
自分では気づいていない強みを、誰かが言ってくれて初めて知ることも少なくありません。だから、ときにはクライアントさんに「どうして私を選んだのですか?」と聞いたりもします。
それで最近思う自分の強みは、文章が書けて人前で喋れることや、一対一での交渉力もありますが(これも“食べていく”上ではとても役に立っています)、最大のものは「長期的な視野での戦略性と、仕組み作りの能力」だと思うようになりました。どうやら戦略やアイデアを考えて、磨くことが天職のようです。