中国のネット人口が7億人を突破、政府系調査機関発表

中国・北京のカフェでノートパソコンを使用する男性〔AFPBB News

 米国の市場調査会社IDCがこのほど公表した最新のリポートによると、今年(2016年)1年間におけるパソコンの世界出荷台数は2億5600万台となり、前年実績から7.2%減少する見通し。

4~6月期の勢いは年後半まで続かない

 IDCは6月に公表したリポートで、今年のパソコン年間出荷台数が前年から7.3%減少すると予測していたが、今回これを若干上方修正した。

 その理由は、今年4~6月期の出荷台数実績が1年前から4.1%減となり、事前予測値より3ポイント以上改善したからだという。この持ち直し傾向は、米国、西欧、中南米で再び在庫の積み増しがあったことが、その主な要因だと同社は分析している。

 ただし、為替相場や物価、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)といった経済、政治の不安定性がマイナス要因となり、比較的好調だった4~6月期の勢いは年後半まで続かないと同社は見ている。

中期的には安定化の方向へ

 その一方で来年は出荷台数の減少率が2.1%と比較的小幅な落ち込みにとどまるという。IDCによると、パソコン市場は徐々に安定化の方向に向かっており、2018年にはわずかながらもプラス成長が期待できるという。

 ここ数年間におけるパソコン市場の低迷は、スマートフォンやタブレット端末などの他の電子機器との競争や、買い替え周期の長期化がその要因だった。

 しかし、最近はスマートフォンやタブレットの伸びが停滞しており、パソコンへの競争圧力が和らいでいる。パソコン市場を取り巻くこれらのマイナス要因はその影響が次第に小さくなりつつあるという。