レイプ犯への甘い判決に怒った女性ブロガーが「熊手(ピッチフォーク)を持って立ち上げれ」と女性たちに決起を促した(写真はイメージ)

 前回(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47374)は、スタンフォード大の花形水泳選手が引き起こしたレイプ事件の詳細と、全米を驚かせた判事の決定について記した。

 被害者エミリー(仮名)の陳述内容とともに、裁判の結果が知れわたったとたん、「正義は行われなかった」という怒りの声が全米に広がった。声をあげたのは、主に女性たちだった。

「熊手を持って立ち上がれ!」

 ふだんは結婚や子育てについてのブログを綴っているクリステン・メイは、エミリーの陳述書を読んだ翌日、「熊手を持って立ち上がれ」と題した記事を書いた。アメリカの熊手(ピッチフォーク)は、鋭い3~4本の切っ先を備えたフォークのような形をしており、武器として十分に使える。ピッチフォークという言葉からアメリカ人が思い浮かべるのは、民衆の一斉蜂起だ。

 エミリーがこうむった取り返しのつかない損失に比べれば、加害者の失われた将来など「屁でもない」と怒りをあらわにするクリステンは、水泳部員時代のターナーの写真を貼りつけ、名前を連呼した。

「お前の名はブロック・ターナー。そう、ブロック・ターナーだ。おや、写真が1枚あったぞ。そうだ、これがブロック・ターナーだ」