記事を書かせていただいている効果なのか、最近では昔の友人から連絡を受けることが増えてきました。同級生でもなぜか皆さん敬語です(笑)。

 そういうことがあると、生まれ育った北海道のことを思い出します。私の出身は札幌や旭川、函館といった「都会」ではなく、道北の士別市という、もっと田舎の方でした。もちろん、それで損をしていることもあるとは思うのですが、実は田舎で育って良かったな、と思うことも多いんですよね。

どれくらい田舎か

 北海道というと、すぐ「果てしない大空と広い大地なんでしょ」とか「野山を駆け回ってたんでしょ」と思う人も多いようなのですが、そんなことはありません。見渡す限りの大平原なんて、ちょっと移動しないとありませんよ。隣の家まで数百メートルとか、農業をやっていればそうですが、うちは違いました。

 父親は地方公務員をやっており、住んでいた場所は市内だったので、そんなすさまじいド田舎という環境ではありません。あ、冬にはときどき、マイナス30℃くらいにはなりますから、極寒の地ではありますけどね。ちょっと車に乗ると、スーパーやコンビニはあるけれども、デパートはない。そのくらいのレベルの程よい田舎(?)だと思って下さい。

 そこに小中高と、高校までいました。私立中学なんていう発想もありませんでしたし、勉強のできる子は頑張って旭川の高校に行くのですが、私は家から自転車で通える地元の高校を選びました。

 だから、「スラムダンク」の流川楓には共感しているんですよ。「近いから」っていうのは、高校選びの重要な理由だと思います(笑)。