読者の皆さま、お久しぶりです。「誰・・・?」と言う方も少なからずいらっしゃるかと思います。何しろ前回この書評を執筆させていただいたのは半年以上前になります。もうとっくに忘れ去られてもおかしくない過去の人でございます。

 毎週、会いにいけるアイドルを目指す当店の名物書店員たちの書評を楽しみにしていたという読者の皆さま、先にお詫びしておきます。申し訳ございません。来週の執筆者に乞うご期待ということで、今回は“オタサーの姫”にもなれない、一兵卒の店員の書評におつきあいくださいませ。

 まず、今回のテーマを発表したいと思います。ずばり、「お酒」です。好きな方もそうでない方もいらっしゃるかと思いますが、とても素敵なワインの本に出会えたので、まずはその本からご紹介させていただきます。

フランスで一番売れているワイン本

ワインは楽しい!』(オフェリー・ネマン著、ヤニス・ヴァルツィコス絵、河清美訳、パイインターナショナル)

『ワインは楽しい!』(オフェリー・ネマン他、パイインターナショナル、2500円、税別)

 ワインの本場、フランスでベストセラーとなったワイン本の日本語訳版です。

 本書は「ジュリエットの章:ホームパーティでワインを楽しむ」「パコムの章:テイスティングの心得を学ぼう」「エクトールの章:ぶどうの収穫を体験する」「コラリーの章:ワイン産地を訪ねる」「エリザベットの章:ソムリエ見習いになる」「ポールの章:ワインをセレクトする」の全6章で構成されています。

 世の中に数多あるワインの実用書との大きな違いは、全編写真を使わずイラストで解説している点にあります。海外のオシャレな絵本のようなイラストで、ワインに関するいろいろのことを初心者にも分かりやすく解説しています。