米国大統領選挙戦が熱気を帯びる中、大手検索エンジンの「グーグル(Google)」がネット上で不当な操作をしているとの指摘がなされ、波紋を広げている。民主党のヒラリー・クリントン候補について検索すると、同候補に不利な言葉が表示されにくくする操作をしているというのだ。
グーグルでは、関連する言葉を同時に入力しようとすると、通常はオートコンプリート機能によって、最初の文字をタイプするだけで検索頻度の高い言葉から順番に自動的に出てくる。だが、クリントン候補について検索する際、「犯罪」とか「起訴」といった言葉がなかなか出てこないという。
グーグル社のトップはクリントン候補を支援している。グーグルのこの「偏向」が事実ならば、実際の選挙戦にも大きな影響を及ぼしそうだ。
出てくるはずの言葉が出てこない
米国の大手動画サービス「ユーチューブ(YouTube)」のニュースサイト部門「ソースフェド(SourceFed)」は6月中旬、「グーグルが検索システムを不当に操作して、ヒラリー・クリントン候補に不利となる用語を隠そうとしている証拠を得た」と発表した。