一方、同じく素材にこだわり、「健康志向」を追及するフレッシュネスバーガーも昨年、1000円超の高級バーガー店『クラウンハウス』を吉祥寺にオープンした。卵・ベーコン・レッドチェダーチーズと人気の組み合わせをトッピングしたクラウンバーガーは、1430円。こちらも夜はお酒とともに、産地にこだわった新鮮野菜のサラダや、リブロースステーキなどのグリル料理が楽しめる。

ファストフードから脱皮した“本格バーガー”への重要

 実は、高級ハンバーガーブームの兆候は数年前から見られていた。2000年以降、『クア・アイナ』や『ヴィレッジヴァンガードダイナー』などの高級ハンバーガー店がじわじわと人気を集め、また個人経営の小規模なハンバーガー専門店も年々増加。一方で既存の国内チェーンも単発的に本格志向の高価格バーガーを販売してきた。

 そうした中、デフレ時代の勝ち組とされた『マクドナルド』が、期限切れ肉の使用、異物混入問題等の影響もあり、低迷。さらに世の中の健康志向も相まって、消費者の目は、低価格な“ジャンクフード”としてのハンバーガーから、安心安全な本格ハンバーガー“料理”へと移っていった。

 今後も健康志向の高まりや食の安全問題を受け、上質な素材を使った高級ハンバーガーの需要はさらに高まっていくだろう。

*本稿は経営・ビジネスの解決メディア「経営プロ」の提供記事です。

*経営プロの関連記事はこちらです。
休ませ上手は経営上手!?
【新卒採用】学歴フィルターは悪か
残業問題における上司と部下の仁義なき戦い
CS(顧客満足)よりも、ES(従業員満足)を!
数分の遅刻で30分賃金カットは合法の会社もあり違法の会社もある