ウィリアムズ氏はその後、音声コンテンツをネットで配信するポッドキャスティングの会社、オデオを設立したのだが、その1つのプロジェクトにあったのがツイッターだった。
ウィリアムズ氏と、ツイッターを着想したジャック・ドーシー氏、ソフトウエアエンジニアのビズ・ストーン氏の3人がその後オブビアスという会社を設立。オデオの資産をすべて買い取り、2006年にツイッターを一般公開した。
その後ツイッターをオブビアスから独立させ、2008年にウィリアムズ氏がドーシー氏に代わってCEOに就任した。
「検索連動型広告は成果が出ている」とコストロ氏
今やユーザー数1億6500万人となったツイッター〔AFPBB News〕
サービス開始から4年。今やユーザー数1億6500万人、1日の投稿件数9000万件という巨大サービスとなったツイッターには、企業のマーケティング担当者が期待を寄せていると米ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
同社は今年4月に「プロモーテッド・ツイート」と呼ぶ検索連動型広告を始めたが、コストロ氏によると、この広告は予想を上回る成果が出ている。ユーザーの5%が既にこの広告を見ており、この数字は一般的なオンライン広告キャンペーンよりも1桁多いのだという。
米国の調査会社コムスコアの最新の調査によると、今年8月におけるツイッターサイトの訪問者数は9600万人。同月における検索回数は1億3000万回。
ツイッターは米マイクロソフトやグーグルの検索エンジンにも投稿情報を提供しており、そのライセンス料は年間数千万ドルに上る。今後ツイッターは投稿内容に連動する広告の展開を検討しており、いよいよ本格的なビジネス展開へと舵を切る。
英フィナンシャル・タイムズによると、調査会社ガートナーのアナリストは、ソーシャルメディアの市場競争は今後も激化していくことが予想され、本格的な収益化を目指すツイッターは競争力を養う必要があると指摘している。
そうした状況を踏まえツイッターは、経営、財務、交渉能力に長けた人物をトップに据えた。これは同社にとって次のステップに向かうための新たな方向性だと言えるだろう。

