アエロコンポジットウリヤノフスク社で完成した新型旅客機MS-21のカーボン製主翼。ボーイング787もカーボン製主翼を持つが、MS-21のカーボン製主翼はより進んだ製法で製造されている(イルクート社提供)

ロシアの旅客機開発の事情

 少し遠回りになるが、ロシアの旅客機開発について少し述べる。旅客機に一般人が乗れるようになり、急速に発展していったのは第2次世界大戦後だった。ソ連でも同じだった

残り8602文字