米NYのアップルストアに刀持った男乱入

米ニューヨーク5番街にあるアップルストア(2015年8月5日撮影、資料写真)〔AFPBB News


  フィナンシャル・タイムズや米ウォールストリート・ジャーナルなどの海外メディアの報道によると、米アップルはこのほど、仮想現実と拡張現実の研究分野で第一人者と言われる人物を雇い入れたという。

VR・AR研究のバージニア工科大学教授

 その人物とはバージニア工科大学のコンピューター科学の教授で、同大学のヒューマンコンピューターインタラクション・センターのディレクターを務めていたダグ・ボウマン氏。

 これらの報道によると、同氏はこの分野で数々の賞を受賞した経歴を持つ。また同氏が率いた研究グループは、昨年米マイクロソフトが実施した、立体映像用ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens(ホロレンズ)」の活用アイデア募集コンテストで、10万ドルの賞金を受け取った5つのグループの1つという。

 ボウマン氏はバージニア工科大学で今年8月までの研究休暇を取っていたが、このほどアップルに移籍したとフィナンシャル・タイムズなどは伝えている。

 ボウマン氏の研究者としてのプロフィールによると、同氏は3次元(3D)ユーザーインターフェースの設計と、仮想環境の有益性に関する研究が専門で、その研究範囲は、仮想現実(VR:virtual reality)と拡張現実(AR:augmented reality)の両分野に及ぶという。

 このうち前者の仮想現実は、目の前にある実際の場面から離れ、完全にデジタル世界の中に身を置くという技術。

 これを可能する機器としては、米フェイスブック傘下のオキュラスVR(Oculus VR)が手がけるヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」が知られるが、オキュラスVRの技術を使った韓国サムスン電子の「Gear VR」などもある。