1月6日、北朝鮮が核兵器開発のための核爆発実験を実施した。核実験は米国の大統領選でも熱い議論を呼び起こし、共和党のドナルド・トランプ候補らはオバマ政権の政策の失敗を激しく糾弾した。
「すでに警告を発していた」というトランプ氏
米国大統領選の予備選キャンペーンはますます過熱してきたが、これまで北朝鮮の核兵器開発問題が論題になることは少なかった。
中国の米国官民に対するサイバー攻撃や、南シナ海での無法な人工島づくりについては、共和党側ではトランプ候補をはじめ上院議員のテッド・クルーズ、マルコ・ルビオ両候補らが一斉に取り上げ、中国の行動を非難するとともにオバマ政権の消極姿勢を批判していた。だが、北朝鮮への言及はほとんどなかった。
ところが「北朝鮮が4回目の核爆発実験を実行」「水爆だと宣言」という報が流れると、まずトランプ陣営が声を上げる。「北朝鮮の核兵器について、トランプ候補は昨年9月にすでに『北朝鮮の異常な独裁者の核武装への動きには注意しなければならない』と警告していた」というメッセージを大々的に流し始めた。