米国の市場調査会社IDCがこのほどまとめたウエアラブル機器に関する最新のリポートによると、今年1年間の世界における出荷台数は、昨年の8000万台から約40%増加し、1億1110万台となる見通し。
2019年には2億台突破
これに先立つ今年9月に同社は今年の年間出荷台数が7610万台になると予測していたが、今回これを上方修正した。ウエアラブル機器の年間出荷台数は今後28%の年平均成長率で伸び続け、2019年には2億1460万台に達すると同社は見ている。
IDCはウエアラブル機器を、自社開発のアプリのみが利用できる「ベーシック型」と、他の企業などが開発した外部のアプリも利用できる「スマート型」に分類しているが、同社によると今のところ最も普及しているのは前者。
このベーシック型のカテゴリーに入るフィットネストラッカーなどの「リストバンドタイプ」の機器が、今のウエアラブル市場の主流となっているという。
ただし、今後は様々な形態の機器が急速に増えていくと同社は予測している。例えば同社が分類する機器の形態には次のようなものがある。
(1)フィットネストラッカーなどの「リストバンドタイプ」
(2)米アップルのApple Watchに代表されるような「腕時計タイプ」
(3)クリップやストラップなどで体の一部に装着する「モジュラータイプ」
(4)シャツや靴下、帽子などに取りつける「衣服タイプ」
(5)めがね型などの「アイウエアタイプ」
(6)イヤホンなどの「イヤウエアタイプ」
IDCが推計するこれら形態別の今年の出荷台数比率は、「リストバンドタイプ」が49.75%で最も多く、これに「腕時計タイプ」が42.76%で次ぐ。また「モジュラータイプ」は6.49%となる見通しという。