日銀は14日、「生活意識に関するアンケート調査」2008年12月調査結果を発表した(調査実施:2008年11月13日~12月8日)。
「1年前と比べて、今の景気はどう変わりましたか」という設問への回答比率の差(「良くなった」-「悪くなった」)である景況感DIは、▲81.9に続落した(前回9月調査比▲1.5ポイント)。その根拠についての回答(2つまでの複数回答)は、「マスコミ報道を通じて」(43.3%)が、「自分や家族の収入の状況から」(36.5%)や「勤め先や自分の店の経営状況から」(34.6%)を超えて、最多となった。
このほか、現在の景気については「どちらかと言えば、悪い」(45.9%)が最多で、次が「悪い」(43.6%)。一方、「1年後の景気は、今と比べてどうなると思いますか」という設問への回答比率の差(「良くなる」-「悪くなる」)である1年後の景況感DIは、▲47.9に改善した(前回9月調査比+6.8ポイント)。
景気が後退局面に陥ると、景気判断の根拠としてマスコミ報道に頼る傾向が増加する。これは、過去の景気後退局面でも観察された特徴点である。