米アップルが7月21日に発表した今年4~6月期の決算は、主力の「iPhone」の販売が伸び、増収増益となった。
33%増収、38%増益
売上高は496億500万ドルで、1年間から33%増加。純利益は同38%増の106億7700万ドル、1株当たり利益は1.85ドルで同45%増加した。また、粗利益率は39.7%で1年前の39.4%から拡大した。
ただしiPhoneの販売台数はアナリストらの事前予測に届かなかった。アップルが併せて発表した今年7~9月期の業績見通しもアナリスト予想を下回ったため、アップルの株価は同日の時間外取引で売られ、一時7%以上下落した。
今年4~6月期のiPhoneとパソコン「Mac」の販売は、4~6月期としては過去最高となった。また「App Store」を含むサービス事業の売上げは四半期の過去最高を更新している。
こうした状況にもかかわらず失望感が広がったのは、同社の業績に対する期待が高まっていたからだと米ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。
アップルの過去数四半期の業績は、アナリスト予想の最も楽観的な数値を上回っていた。一方で同社の全売上高に占めるiPhoneの売上高比率はますます高まっている。
たとえばこの4~6月期におけるiPhoneの売上高比率は63%だったが、3年前は50%に満たなかった。こうした状況の中、投資家にとってはiPhoneの成長がピークに達したことをにおわす、いかなるサインも懸念材料になると、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。