海外メディアの報道によると、米マイクロソフトはイスラエルのアダロム(Adallom)という新興企業を買収することについて同社と趣意書を交わしたという。
MS、今年4件目のイスラエル企業買収
見込まれている買収金額は3億2000万ドル。今後正式合意に向けた協議が続くようだが、もしこの買収が実現すればマイクロソフトよるイスラエル企業の買収はこれで今年4件目になるという。
アダロムの創業は2012年12月。同社は翌年にイスラエルのテルアビブと米カリフォルニア州パロアルトに事務所を開設しており、現在の従業員数は80~90人と言われている。
アダロムはマイクロソフトの「Office 365」や米グーグルの「Google Apps」といったクラウドサービスを利用する法人顧客向けにセキュリティサービスを提供しており、その顧客リストには、ドイツSAPや米リンクトインといった大手IT企業が名を連ねている。
英ロイター通信や米ウォールストリート・ジャーナルなどの報道によると、マイクロソフトは今年1月、同じくイスラエルのセキュリティソフト企業アオラト(Aorato)を2億ドルで買収した。
また同社はテキスト解析のイクイビオ(Equivio)や、デジタルペンメーカーのN-trigというイスラエル企業も買収している。
フェイスブック、ジェスチャー認識企業を買収
イスラエルの新興企業については、米国のテクノロジー企業による買収が相次いでいる。
例えば米フェイスブック傘下の仮想現実(VR)企業であるオキュラスVR(Oculus VR)は先週、ジェスチャーコントロール技術を手がけるペブルス・インターフェイシズ(Pebbles Interfaces)を買収した。こちらは2010年創業の従業員数50人の企業。本社はテルアビブから約20キロメートル北東のクファーサバにある。