よほどのお金持ちでないかぎり、高価な商品を買うときは盛大に迷うものだ。
最先端の機能を満載したこのパソコン、自分は本当に使いこなすだろうか。試着したジャケット、雰囲気はいいのだがデザインがちょっと大胆すぎやしないか、帰宅して頭が冷えた瞬間シマッタとなるのではないか。このように思い悩んだ末、購入の先送りや断念にいたった経験は誰にもあるだろう。
だが、アメリカ人はそうした悩みとはほぼ無縁と言っていい。気に入ったらとりあえず買ってみるのが米国流。大変大胆な消費行動だが、その背景には独特のビジネススタイルがある。
理由も商品の状態も一切問わない「無条件返品」
パソコンの購入から数日後、やはり自分にとっては無駄に高性能だと悟ったとき、ジャケットを奥さんに酷評されて心が折れたとき、アメリカ人はどうするか。