米ガートナーがこのほどまとめたスマートフォン市場の販売統計によると、今年1~3月期の世界販売台数は3億3605万台となり、1年前から19.3%増えた。
新興国市場が40%成長
この販売台数の伸びは、主に中国を除く新興国市場に支えられたという。
勢いが増しているのは、アジア太平洋地域や、東欧、中東・北アフリカ地域。これらを含む新興国市場全体における販売台数の前年比伸び率は、世界平均を大きく上回る40%だった。
ガートナーの調査ディレクター、アンシュル・グプタ氏によると、この1~3月期は各国の地場メーカーと中国メーカーが新興国市場で台頭した。
これらのメーカーを合わせた販売台数の伸び率は73%となり、世界市場に占めるその合計シェアは1年前の38%から47%に拡大した。
アップル、中国市場で初の首位
一方1~3月期の大手メーカー別販売台数は、韓国サムスン電子が8112万台で最も多く、これに米アップルが6018万台で次いだ。
3位は中国レノボ・グループ(聯想集団)で、その台数は1889万台。このあと中国ファーウェイ(華為技術)の1810万台、韓国LGエレクトロニクスの1543万台が続いた。
これら上位5社の中で前年実績を下回ったのにはサムスンのみ。1年前に30.4%あった同社のシェアは24.2%に縮小した。ただサムスンの台数は、前の四半期から11%伸びており、回復傾向にあるという。