アップル製品の情報に詳しい米9to5Macによると、アップルが6月に開催する開発者会議で発表すると見られている次期モバイルOS(通称「iOS 9」)には、あまり多くの新機能が搭載されない見通しだという。
安定性重視、新機能は当初計画より少なく
アップルの次期「iPhone」については先頃、ハードウエア性能が大幅に向上すると報じられた。だがこれに搭載されるiOSはそれとは異なるアプローチで開発されているという。
9to5Macはアップルの事情に詳しい関係者の話として、「iOS 9は当初計画されていた新機能の多くが搭載されないことになった」と伝えている。
「(iOS 9は)消費者にとって新しいものがまったくないOSとは言わないが、新機能のリストは当初の計画よりも短くなった」と、その人物は話したという。
その理由はOSのクオリティーや安定性を重視するため。
かつて新機能を多数搭載して不具合が多く出たことを踏まえ、アップルの技術者は同社幹部に対し「Snow Leopard」のような開発手法をとるよう進言したという。これはアップルが2009年にリリースした「Mac」用のOSで、新機能よりも性能と安定性を重視し開発されたという経緯がある。
9to5Macによると当初、アップルの幹部は新機能の搭載を休止するというこの提案に反対していたが、最終的に技術者の考えに同意したという。