「アップルウオッチ」4月24日発売へ、18金使用モデルも

米サンフランシスコで開催されたアップル主催イベントの会場で展示された「Apple Watch」(2015年3月9日撮影)〔AFPBB News

 米アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、過去2回、コンピュータの世界で金の鉱脈を創造した。

 1回目は1977年、スティーブ・ウォズニアックとともにガレージセールでAppleⅡを販売し、パーソナルコンピュータ(PC)の世界を切り開いた。

 2回目は2007年、「iPhone」の発売である。このとき、『イノベーションのジレンマ』で有名なハーバード・ビジネススクール教授のクリステンセンは、「しゃれた携帯電話にしか見えないiPhoneが成功するとは思えない」という発言をしている。しかし、iPhoneは爆発的にヒットしてスマホという新市場を創造し、PCを駆逐する破壊的イノベーションとなった。

 つまり、破壊的イノベーションの世界的権威者であるクリステンセンが、iPhoneの将来性を大きく見誤ったのである(JBpress「クリステンセン教授も見通せなかったスマホ登場のインパクトと栄枯盛衰」)。

 そのジョブズ亡き後のアップルが、新製品「Apple Watch」を発売する。果たして、「Apple Watch」は、アップル社史上3回目の金の鉱脈となるのだろうか?

 同種の時計型ウエアラブル端末として、韓国サムスン電子の「Gear S(ギアS)」、ソニーの「Smart Watch3」と比較してみると、「Apple Watch」の価格にギョッとさせられる(下の表)。

ウエアラブル端末の比較(出所:日本経済新聞、2015年3月10日夕刊)