米アップル関連の情報を追う複数の米ニュースサイトが報じるところによると、アップルが先頃発表した腕時計型端末「アップルウォッチ(Apple Watch)」は、来年の1月に量産が始まる見通しだという。
バレンタイン商戦に間に合わない?
これに先立ちアップルはこの端末を「2015年初頭」に発売すると発表していた。
またアップルの新製品やその発売時期を独自の調査で当ててきたことで知られる台湾KGI証券のアナリスト、ミン・チー・クオ氏は、量産が始まるのは11月と報告していた。
もし今回の報道が正しいとすれば、アップルは予定どおり来年初めにアップルウォッチを発売できず、同社が期待するバレンタイン商戦までに十分な量を出荷できない可能性がある。
製品デザインの最終段階に時間を要しているのか、あるいは何らかの製造上の問題があるのではないかと、アップルインサイダーやマックルーモアズは伝えている。
アップルインサイダーなどが引用している台湾のニュースサイト「 アップルデイリー(蘋果日報)」によると、これまで台湾のクアンタ・コンピュータ(広達電脳)とインベンテック(英業達)が、アップルウォッチの製造を請け負うと伝えられていた。
だが新たな情報では、アップルとの契約を勝ち取ったのはクアンタ・コンピュータのみ。これに伴いクアンタは従業員数を4万人に増強し、アップルウォッチの製造、組み立てを急ぐ。またアップルとクアンタは、クアンタが他社のスマートウォッチの製造を請け負わないことでも合意したとアップルデイリーは伝えている。
「来年の販売台数はわずか2000万台」
アップルウォッチは数年にわたり噂されていた同社初のウエアラブル端末。9月9日に開催したイベントで満を持して発表され、大々的に報道されたが、まだ明らかになっていないことも多く、懐疑的に見るアナリストもいる。
例えば、カナダBMOキャピタルマーケッツのアナリスト、キース・バックマン氏が予測する初年の販売台数はわずか2000万台。これに対しアイフォーン(iPhone)の過去1年間の販売台数は約1億6400万台、アイパッド(iPad)は約7000万台だ。