海外メディアの報道によると米フェイスブックは現在、同社が昨年買収に試みた「スナップチャット(Snapchat)」に似たモバイルアプリを開発しているという。
ザッカーバーグCEO自らがプロジェクトを監督
スナップチャットは、写真や動画付きのメッセージを友人などに送って楽しむアプリ。1秒から10秒の範囲でタイマーを設定し、受信者がメッセージを閲覧後、設定時間が経過するとメッセージが消える。
英フィナンシャル・タイムズによるとフェイスブックでは、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)監督の下、極秘のプロジェクトが進められており、「スリングショット(Slingshot)」というアプリが開発されているという。
これはスナップチャット同様に、動画や写真を1回だけ表示するというメッセージアプリで、早ければ今月中にも公開される見込みだとフィナンシャル・タイムズは伝えている。
ちょうど米ヤフーが「ブリンク(Blink)」というアプリの会社を買収したと伝えられたばかりだが、最近はこうした短時間でメッセージが消えるアプリが若者の人気を集めている。
とりわけティーンエージャーは、親や教師も参加しているフェイスブックで近況を共有することよりも、友人とプライベートにメッセージをやりとりできるモバイルサービスを好む傾向にある。
フェイスブックもそのことを熟知しており、同社は新たなアプリで若年層の利用者を取り戻そうとしているという。
FBの対抗アプリ「ポーク」は失敗に終わる
実は、フェイスブックも以前から「ポーク(Poke)」というスナップチャットのようなアプリを提供していたが、同社は今月、そのアプリの配信を停止した。
ポークは、もともとフェイスブックのウェブ版サービスで提供していた、気軽に挨拶を交わすための機能だったが、2012年12月に、メッセージ、写真、動画を最大10秒間表示するモバイルアプリとして公開された。