北米報知 2014年2月27日10号

 ワシントン州南西部にあるアバディーン市は20日、1990年代前半に活躍した音楽バンド「ニルヴァーナ」の主要メンバーで、故カート・コバーン氏の生誕47周年に際し、同氏の音楽への貢献を讃え「カート・コバーンの日」を認定した。アバディーン市の歴史博物館に同氏の像も設置された。

 20日付のKOMOによると、1994年のコバーン氏の死後、アーティストのランディ・ハバードさんより像が設計され、同市に設置申請したが認可されなかった過去がある。

 一方、市内には同氏の記念公園があるほか、歴史博物館もニルヴァーナの足跡を紹介するなど、現在も多くのファンや音楽関係者が足を運んでいる。

 ニルヴァーナはコバーン氏が1994年に自殺するまで当時の音楽業界をけん引。全世界で約7500万枚のアルバムを売り上げ、4月にはロックンロールの殿堂入りを果たす。

 一方で同氏にまつわる薬物中毒や自殺に対し、敬遠する住民もある。アバディーンのビル・シンプソン市長は「カートが音楽で知られることを望む」と述べている。

 同市のとなり、ホクイアム市では4月10日を「ニルヴァーナの日」とすることを発表している。

(長岡 昂)

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