米マイクロソフト次期最高経営責任者(CEO)の最有力候補の1人と見られていた米フォード・モーターのアラン・ムラーリーCEOが、マイクロソフトへの移籍をきっぱりと否定したと海外メディアが報じ、話題となっている。

ムラーリー氏、「臆測を終わらせたい」

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ホワイトハウスでバラク・オバマ大統領と握手するアラン・ムラーリーCEO(2009年)〔AFPBB News

 ムラーリー氏は米AP通信のインタビューに答え、今年の年末まではフォードにとどまる意向を示した。「(私と)マイクロソフトに関する臆測を終わらせたい。なぜなら私にはフォードに仕える以外、ほかに計画はないからだ」と述べたという。

 米ウォールストリート・ジャーナルによると、ムラーリー氏が辞退したのか、マイクロソフトの取締役会が同氏を不適任と判断したのかは定かではない。

 だが、これらの動揺は、10万人の従業員を抱え、いくつもの重要なテクノロジー分野で巻き返しを図らなければならないマイクロソフトにとって、適任者選びが容易ではないことを示していると同紙は報じている。

 同紙によるとムラーリー氏はマイクロソフトの投資家の間で評判が良かった。新たな視点でマイクロソフトの経営を見直し、乱雑に巨大化した同社を財務面で統制できる人物として有力視されていたという。

 その一方で、テクノロジー業界における経験の浅さや、68歳という年齢を問題視する意見も聞かれていたという。