ミーティングの際に、ノートにメモをとっている人がいたとする。その様をみて、あなたはどのように感じるだろうか。
「ノートにメモをとっても、他の人と共有できないじゃないか」と感じる人がいるという話を先日聞いた。
手書きでメモるか、デジタルデバイスに打ちこむか
「せっかくの情報を自分だけのものにするつもりか」「共有する意識が乏しいのではないか」という心理が働いているようだ。
そのような視点があるとすれば、次のような視点もあるのかもしれない。
ミーティングの参加者がPCやタブレットなどのデジタルデバイスでメモをとっているとすれば、「それならこの場の情報を共有しやすい。共有意識が高い人だ」と。
一方その表裏一体で、「せっかくの情報を共有する(外部に漏らす)つもりか」という見方もあり得る。
もちろんそれは、機密性のありなしや、他の人と共有すべきものか否か、その情報の性質にもよろう。デジタルデバイスでメモをとっていたとしても、誰かと共有するためではなく、自分自身の記録用に過ぎない場合だってある。
いずれにしても、この話には人間の共有意識がよりセンシティブな時代になっていることを感じさせられた。
この話をきっかけに、またあらためて、「手書きでノートにメモをとるか」「タイピングしてPCやタブレットなどのデジタルデバイスでメモをとるか」という観点に関心を引き寄せられることになった。
いまのデジタル・ソーシャル化する社会が人間に与えている影響の一端を物語っているからだ。
そんな社会を反映したように、専用アプリとBluetooths®(ブルートゥース)でリアルタイムに手書きのメモをiPhone、iPadに表示させることができる最新のデジタルボールペン「Livescribe 3 smartpen(ライブスクライブ スリー スマートペン)」という製品がつい先日発売となった。
記述の位置情報を示すドットを施したノート等に手書きした内容をBluetooths®でiPhone、iPadにリアルタイムで表示・保存することができるというものだ。