ゲストに3人の高校生を迎えた10月13日の『中山泰秀のやすトラダムス』(Kiss FM KOBEで毎週日曜24:00-25:00放送)。高校生英語スピーチコンテストの地区予選で好成績をあげた高校生たちとのゲストトークのほか、日中の軍事力や野党再編をめぐるみんなの党の動向を取り上げた(ゲストトークは収録放送)。
高齢化する自衛隊と、軍事力を増強し続ける中国人民解放軍
中山 JBpressが「中国軍と自衛隊はどちらが優勢なのか?」という記事で、「アメリカ軍が関与しない状況で自衛隊と人民解放軍のどちらに軍配が上がるのか?」という想定問答を取り上げています。
この件に対し、現在中国が手にしている対日威嚇手段、すなわち大量の長射程ミサイルとシーレーン妨害能力と、それに対する自衛隊の各種防衛資源の量を比較すると、圧倒的に人民解放軍が優位を占めるというのが、実戦経験をもとにし、かつ実戦出動を前提にした米軍関係者たちの結論だとのこと。
日本と中国はまず人口の面で大きな違いがありますし、自衛隊員の平均年齢も各国の軍隊と比べて高齢化しているのが現状です。また、中国や北朝鮮のように戦闘要員が多ければ、それに比して特殊部隊員の数も増えるという点も考慮に入れるべきでしょう。
我が国は第2次安倍内閣発足後、防衛予算がプラスに転じていますが、中国がますます軍事力を増強し続けていることを踏まえると、今後もしっかりと対策を講じる必要がある。
このように軍事の話をするとすぐに戦争と結びつける向きもありますが、それは偏った見方です。歴史を振り返ると、いつの時代も政治家の誤った判断で国家間の戦争が起きているわけで、政治家こそが二度と同じ過ちを繰り返さないように毅然とした政治・外交を展開すべきではないでしょうか。
みんなの党の座席変更は江田氏への“いじめ”ではない
続いて国内の話題。みんなの党の江田(憲司)前幹事長の衆院本会議場での座席が、最後列の渡辺(喜美)代表の隣から2列前に変更されるそうです。
野党再編をめぐる意見対立で両氏の関係は悪化しており、今回の席替えで議場でも渡辺氏が江田氏を遠ざけた格好だとのこと。渡辺氏に近い議員は「無役になった江田氏が、前の席に移るのは当然だ」と指摘する一方、党内からは「いじめも同然だ」との声も漏れていると伝えられています。
席替え後の座席表を見ましたが、これは別段おかしなことではありません。役職に就いている議員と無役の議員の座席が違うのは、自民党でも他党でも同じこと。役職に就いていない議員は通常、若い人から年齢順に座るのが慣例なんです。