米アップルは6月22日、同社のタブレット端末「アイパッド(iPad)」の販売台数が発売開始から80日で300万台に達したと発表した。
2011年末に累計1650万台に
同社が米国でアイパッドを発売したのは4月3日。発売当日の台数は事前予約分も含めて約30万台。4月30日には米国で第3世代(3G)通信対応モデルを投入し、発売後1カ月後のこの時点の販売台数は100万台になった。
そのほぼ1カ月後の5月28日には日本やオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツなど世界9カ国で発売。販売開始から約2カ月がたったこの時点で200万台に達した。
これまでアイパッドは1カ月にほぼ100万台を売ってきたが、ここに来てそのペースが速くなっている。アップルは地域別の実績を公表していないが、海外販売を開始したことが奏功しているようだ。
同社はこの7月に販売対象地域を9カ国追加し、年内にはさらに拡大する予定だと発表している。こうしてアイパッドが好調なことから、米パイファー・ジャフリーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は、2010年の販売予想をこれまでの620万台から750万台に引き上げた。
また2011年の予想を従来の820万台から900万台に上方修正した。これにより2011年末における累計販売台数は1650万台になるという。
アイパッドは、ノートパソコンとスマートフォンの中間に位置する新たなカテゴリーの製品であるため、これまでアナリストらに過小評価されてきたと、英ロイターは報じている。
アイパッドの発売前は、アナリストの多くがこの4~6月期の販売台数を100万台程度と見積もっていた。しかし今は、アイパッドのヒットを確信している人が増えていると記事は伝えている。中には前述のマンスター氏よりも楽観的に、2010年に970万台に達すると予想するアナリストもいるという。