MRIC by 医療ガバナンス学会 発行
3月から始めた、柏でのかけっこ教室。ことの始まりは、仕事仲間であるSさんからの「娘の脚を速くしてくれないか?」という相談だ。
コミュニティーとしてのスポーツ
もともとかけっこ教室をやりたいと思っていた私はSさんが地元を基盤に仕事を展開していきたいという希望も理解していたので、「教室として運営を一緒にしていきませんか?」と提案しようと思っていた。
が、その話は向こうからやってきた。全く以て同じことを考えていたのだ。
子供向けの教室としてコミュニティーが形成され、そこで仲間ができ、スポーツ以外の学びを取り入れることができるような、地域全体で子供の成長を見守る、そんな空間を提供していきたいのがSさんの思いだった。
前回の相馬高校への教室でも語ったが、スポーツというのは魔法のコミュニケーションであり、そこには必ずコミュニティーが形成される。このコミュニティー形成がスポーツを仕事として成り立たせる。
そんなコミュニティーをスポーツを通して作りたいというSさんの思いとスポーツを通した学びのある団体を作りたいと思っていた私の意見が一致した。
実際に2回の教室運営を通してSさんや私と参加してくれたご家族との関係はしっかり築けており、コミュニティーとして動く第一歩はできたのではないかと思っている。
教わるのではなく、楽しみながら学ぶ
3月と4月とすでに2回開催している柏のかけっこ教室。対象年齢は5~10歳前後としている。初回は6人、2回目は15人と大幅な人数アップ。滑り出し順調な理由は3つ。
1.楽しみの中に学びと成長を実感できる指導
2.子供たちとの心理的距離を限りなく近くすること
3.親の協力が得られていること
である。